八重の桜

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「歴史」というカテゴリーにいれて良いものか迷ったのですが、めったに見ない「大河ドラマ」というカテゴリーを作るのも気が進まなかったので、”歴史”という形でお話しようかと思います。

初回はみました。
2、3回もなんとかみました。
その後はさっぱり…(笑)

5月19日の放送から大河ドラマ戊辰戦争に入りました。
ということで、また見だしました。

戊辰戦争というのは戦の名前ではないのは大丈夫ですね?
戊辰戦争』というのは、新政府軍(薩長軍)と旧幕府軍の戦をすべてひっくるめた総称です。

戊辰戦争の中に、今回の大河ドラマ『八重の桜』の前半の山場になる「会津戦争」があります。
個人的な感想なのですが、前半の山場というより、今年の大河の最大の見せ場になるのではないかと。。。
明治になってからの八重さんはというより、明治という時代があまりにも地味というか、その直前の幕末があまりにもドラマチックすぎて。。。

しかも明治時代を扱う大河ドラマはパッとしないんですよね。
明治という時代が、まだ『歴史』という感じがしないせいでもあるとは思います。
ご存命の方もたくさんいらっしゃいますし。
20年ほど前に亡くなった私の曾祖母も明治の女でしたしね。かっこよかったんですよー。

戊辰戦争の発端は、京都の鳥羽・伏見で起こった戦いでした。(鳥羽伏見の戦い
旧幕府軍は圧倒的な兵力でした。人数がね。
ちゃんとやれば勝てたはず。
結果はご存知の通り、大敗。敗走します。
そして、薩長軍は錦の御旗を掲げ、正式に(?)官軍となります。
この時期、いろいろ呼び方が変わるので厄介ですな。
朝敵と呼ばれる側も変わりますしね。

最初(江戸末期)、朝敵と呼ばれたのは長州でした。
長州征討もありましたし。
みんなで長州をやっつけるぞ!みたいな。
その時は薩摩も幕府側でした。会津は常に幕府側ですね。
あれよあれよという間に形勢が逆転し、江戸末期の末期には会津(幕府側)が朝敵と呼ばれる日が来るんですね。
もちろん会津はたまったもんじゃないですが。

鳥羽伏見敗走中にもポツポツ戦があるのですが、旧幕府軍はことごとく負けます。
この間に新撰組のメンバーもたくさん命を落とします。

将軍・徳川慶喜会津藩主・松平容保等々、主要メンバーは大阪城へ。

ここで体制を立て直すのかと思いきや、総大将はさっさと軍艦で江戸へご帰還されてしまうという大事件が起こります。
その責任を総て一人で負ったのが、会津藩神保修理でした。
大河だと斎藤工さんでしたね。可憐なこと、可憐なこと…♡
個人的にはこの時の会津での父と嫁の会話がよかったです。大河ドラマ内のお話ですよ。

”修理がいれば道を間違うことはない”
『修理がいれば』
とても切なく響く言葉でした。

逃亡する前日、慶喜は大名たちを激励します。
やればできると。
今度こそ朝敵・長州と、裏切り者・薩摩を潰すのだと。

にもかかわらず、逃亡。
もちろん、なぜ逃亡したのかを問われ、その際に
「『神保修理が逃げた方がいい』って言ったんだもん」と言ったとか。
そして、その責任を負って神保修理切腹させられてしまいます。

弁解の機会は与えられず、主君・容保に会うことも叶わなかったそうです。
そこが大河ではちょっと違いましたね。
あそこで救いがあると神保家の人々のこの後の悲劇が…(ry
これはこの後の大河に書かれると思うのでとりあえずお口チャックで。

そして、大河では江戸無血開城でしたね。
もう展開がはやいはやい。
甲陽鎮撫隊とかないんだーというのが新撰組ファンの感想です。
斎藤一をフィーチャーしている割には新撰組が出てこない。。。
いや、でてきているのに見てなかったのか…?
池田屋とか蛤御門とか見てなかったしなぁ。

江戸無血開城の話し合いは、江戸の薩摩藩邸で西郷隆盛勝海舟によって行われました。
これによって江戸市中は大きな戦火を免れ、明治になり首都となった後、滞りなく新しい世の中に移行できました。
上野戦争はありましたけど、大きくはありませんでしたね。
それもすっ飛ばすのかな…?(まだ今日の放送をみてません)
もし市中で大きな戦争になって、明治になってから建て直したりする必要がでてきていたら、日本の近代化は恐ろしく遅れていたといわれています。

すごいですな。綱渡り。一歩間違ったら大きく歴史が変わっていたのでは。

さてさて、薩摩藩邸に乗り込んだ勝先生が西郷どんに詰め寄るわけですが、大河では”嘆願”という形になっていました。
頼むからみたいなね。
生粋の江戸っ子が田舎者に頭を下げることは…ないな。たぶん。
実際は嘆願ではなかったと思います。

江戸は火事が多かったのは有名ですね。
火事と喧嘩は江戸の華なんていいましたし。
火事が多いということは火消しも多い。
というか、ちゃんと整備されていました。
い組とかろ組とか。ちなみに暴れん坊将軍に出てくるのは「め組」。
勝先生は新門辰五郎さんという火消しのお知り合いがいました。
むちゃくちゃ力を持った一般人です。鳶さんで、火消しで、侠客です。
ちなみに辰五郎さんの妹さんは慶喜のお妾さんです。

火消しは大工さん(鳶)です。
大工さんは家を建てます。
家を上手に壊すこともできます。
上手に壊せば、すぐに建て直すこともできますね。
だから火消しは鳶なんです。
ということは、どこをどうしたら燃え広がっちゃうかも知っているわけですね。

実際、無血開城の話し合いの中で、勝海舟
「江戸で戦を起こすなら、お前たちが江戸に大群で乗り込んできた瞬間に新門辰五郎弾左衛門に言って江戸の四方八方から火をかけてやるぞ」
と言ったそうです。
弾左衛門に関しては触りづらい項目です。NHKではやらないでしょう。気になる方はどうぞググってみてください)


田舎侍の薩長が勝手の知らない路地が入り組んでいる江戸に乗り込んできて、ウロウロしている間に火に捲かれたら軍は壊滅してしまいます。
そうしたら、せっかくここまできたのに、総てが台無しになってしまう…で、西郷どんは江戸攻めをやめる訳です。

勝先生は西郷どんのことが大好きです。
とても頭のいいやつだと褒めちぎるくらい。
明治10年に西郷隆盛西南戦争で自害します。

勝先生は後に非常に残念だと嘆くんです。
でも大河での描き方は若干違いますね。
西郷どんのことを「怪物だ」と言って恐れる。
この描き方の違いは後にどうなるんでしょう。。。
妙なことにならないといいのですが。


本編の八重さん(山本家)ですが、ようやくの登場といった感じ…なんですか?(笑)
間がごっそり抜けているもので。。。

でもね、みるべきだよ、見てない人。
これからどんどん残酷になっていくんだけども。
救いはない。
戦争に救いなんてない。
二本松少年兵もきちんとやるみたいですし。
戊辰戦争において、白虎隊の悲劇はとても有名ですが、残酷さでいったら二本松のほうがとんでもないと思います。
決して比べることではありませんが。
みればわかる。

そして、綾瀬はるかさんがハンパないです。
『女優・綾瀬はるか』です。
いっつもボケッとした感じですし最近の役柄もそんな感じでしたが、なんていえばいいんだろ…鳥肌がたつくらいすごい。
ハンサムウーマンなんて薄っぺらな言葉じゃ表せない。

すごい女優さんに駆け昇っていくのでは。
もともとあの浮世離れ感は大女優の風格でしたし…(笑)

視聴率は下げ止まっているようですが(上がらないだろうなぁ)。
すごいのにな。
気になった方は、ぜひ土曜日の再放送からどうぞ。

あ、別にNHKの回し者ではありませんから、私。
通勤の時間で見てたのですが、涙が止まらなくなるので、これからは家でみるようにします。
あまり思入れを強くしたくないのですが、やっぱちょっとね、歴史の流れが残酷すぎて泣けてきます。


歴史家の端くれとして、歴史上の人物の心情とかは正直どうでもいいと思っています。
だってわかんないし、そんなもの。
日記とかで残っているなら別ですが。


どちらかに肩入れする人を、私は歴史家としては認めません。
常に中立の立場で歴史をみるのが歴史家です。
なので、新撰組だけを学ぶとか好きじゃないんですよ。専門はあると思いますが。
あと、その時代のことしか知らないっていう人も歴史家ではありません。
歴史好きも自称してほしくないくらい。
歴史は流れです。待っている現実は『必然』しかありません。
その必然は今の私たちから見たら、「なぜ?」と思うこともたくさんあります。
でもその必然をすっ飛ばしてその時代だけを理解することはほぼ不可能です。
様々な積み重ねと、様々な変化があっての現在だということを忘れている方が、近年あまりにも多いと思います。

あとどちらが正しいとか、間違っているとかおっしゃる方も認めません。
正しいとか、間違っているとか、そのときの言い分は双方にあるのですから、そんな議論は無駄です。

感想などを一通り見ていて、「歴史を知ることができます」とか、「勉強になります」とか書いている人がいてぞっとします。

大河ドラマで歴史は学べません。
大河ドラマをdisっているわけではありません。
あれはあれで、楽しいものです。
が、時代劇です。むちゃくちゃ予算をかけた時代劇。
水戸黄門は日本を周遊していないし、徳川吉宗は街中で暴れていません。
大河ドラマも同じです。

歴史を勉強したいならまずは教科書でどうぞ。
ただし、教科書が総てではありませんので、お好きな時代があるのなら教科書で勉強した後に専門書でお勉強してください。
いるんだか、いないんだかわからない人の名前を覚えても、歴史を知ったことにはなりません。

あーなんか超説教臭い…(笑)
歴史勉強してましたっていうと「あ、歴女?笑」みたいに小馬鹿にされる感じが大嫌いなものですから。。。

とにかく。
今年の大河ドラマはすごい!ということだけはお伝えしときますー。
迷っている方はまずNHKの特報動画をみるといい。